God Speed ! ~ 風、しましょ!

風の向くまま、カメラを持って旅に出かけましょう!
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春よ来い

大宮公園の梅_P80(E36)_01

★ Hasselblad 503CW/Planar CFE 80mm F2.8/RDP III
 (Extension Tube 32E 使用)



   梅の花 今盛りなり 百鳥(ももとり)の 聲の戀(こほ)しき 春来たるらし


     小令史田氏肥人

     (萬葉集 巻第五)







春がなかなかやって来ません。

季節を告げるはずの花も、開花が遅れています。

昨日、早咲きで有名な伊豆の河津桜が見頃を迎えたと新聞に載っていました。
いつもだと、だいたい2月の半ばに満開になるので、一月近く遅れていることになりますね。


上の歌を詠んだ小令史田氏肥人(しょうりょうしでんじのこまひと)がどういう人なのか、残念ながら全く伝わっていません。

ただ、この歌が詠まれたのは、天平2年、当時、大宰府の長官だった大伴旅人の邸宅で催された花見(梅)の宴席でした。
(万葉集にはこの時の歌が多数載せられています。)
ということは、そういう場所へ招待されるほどの、そこそこの身分の人だったのでしょう。

ちなみに「小令史」が官職名、「田氏」とは名字を略した呼び方...たぶん、田口さんか、田上さんか、田崎さんか...そういう名字だったのでしょう。
そして最後の「肥人」が名前だと考えられています。
読み方は、「ひびと」、「うまひと」、「こまひと」など諸説あるそうです(^^;





大宮公園の梅_P80(E36)_04

★ Hasselblad 503CW/Planar CFE 80mm F2.8/RDP III
 (Extension Tube 32E 使用)



   春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ


     筑前守山上大夫

     (萬葉集 巻第五)



さきほどの歌と同じく、大伴旅人主催の宴にて詠まれたものです。

詠み人の「筑前守山上大夫」とは、万葉歌人として名高い山上憶良(やまのうえのおくら)のことです。

当時、筑前守(筑前国の長官)として九州に赴任していました。


(大意)

春になると最初に咲くこの家の梅の花を、ただ一人で見ながら春の長い日を暮らすことであろうか。


季節を告げる花。
やはり誰かと一緒に眺め、愛でたい。
人恋しさ、寂しさが、花を見るたびに募る...という気持ちでしょうか。






大宮公園の梅_P80(E36)_02

★ Hasselblad 503CW/Planar CFE 80mm F2.8/RDP III
 (Extension Tube 32E 使用)



   梅の花 しだり柳に 折り雑(まじ)へ 花にまつらば 君に逢はむかも


     作者不明

     (萬葉集 巻第十 花に寄す)


(大意)
梅の花をしだれ柳に折りまぜて、花としておそなえしたらば、あなたにお会いできるでしょうか。



美しい季節の花を供え天に祈ってでも会いたい人。

あなたにとっては、どなたでしょうか...



(読み下し文、大意ともに、岩波書店 『日本古典文学大系 萬葉集』 に拠りました。)

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