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平林寺 (その2)

平林寺_010_25mm

★ Olympus Pen E-P1/Zuiko Digital 25mm F2.8


あしひきの 山した光る 黄葉(もみちば)の 散りの亂(まが)ひは 今日にもあるかも


阿倍継麿 (萬葉集 巻第十五)





今日も平林寺の雑木林。

ずいぶん前にも書いたような記憶がありますが、万葉集に残る「モミジ」とは、「黄葉」と表記しているものが圧倒的に多いです。

黄色く変わるのが紅葉(黄葉=モミジ)のこととされていたのでしょうね。
赤ではなく黄色に変わっていくイタヤカエデやイチョウが多かったのかな?(^^;
(↑ あまり信用しないでね)





平林寺_007_25mm

★ Olympus Pen E-P1/Zuiko Digital 25mm F2.8

上の歌にある「山した光る黄葉(もみちば)の...」とは、この写真の方がイメージが沸くかも。

万葉集は、仮名文字が発明される以前の書物ですので、すべて漢字で表記されています。
いわゆる、万葉仮名。
漢字を当て字のように用い、表音文字として使用したもので、原文はまるで暗号文のようです(^^;

ところで、カエデは、万葉の時代には「かへるで(=カエルの手)」と呼ばれていたようですよ
これがカエデの語源なのかもしれません。
(↑ これもあまり信用しないように..(^^;)





平林寺_009_35mm

★ Olympus Pen E-P1/Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

わが屋戸(やど)に 黄變(もみ)つ鷄冠木(かへるで) 見るごとに 妹を懸けつつ 戀ひぬ日はなし

大伴田村大嬢 (萬葉集 巻第八)

妹である坂上大嬢(さかがみのおほいらつめ)に贈った歌。
「鷄冠木(かへるで)」とありますが、これは書き下し文で、原文(万葉仮名)では「蝦手」とあります。
なるほど、カエルの手。。。

しかし、読み下し文の表記の方が分かりにくいって...(^^;






平林寺_012_35mm

★ Olympus Pen E-P1/Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


秋山に 落つる黄葉(もみちば) しましくは な散り亂(まが)ひそ 妹があたり見む


柿本朝臣人麿 (萬葉集 巻第二)


これは、赴任先の石見国(今の島根県あたり)で妻と死別した人麿が都への帰り道に詠んだ歌の一首。





平林寺_011_25mm

★ Olympus Pen E-P1/Zuiko Digital 25mm F2.8


竹敷(たかしき)の うへかた山は紅(くれなゐ)の 八入(やしほ)の色に なりにけるかも


大蔵忌寸麿 (萬葉集 巻第十五)


しんみりしたモミジも味わい深いものがありますが、やはり豪華絢爛な紅葉にも惹かれます

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